誹謗中傷対策マニュアル
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公開日:2018.06.01 最終更新日:2019.04.04

爆サイ

爆サイで違法な投稿!警察に逮捕してもらえるのか?

インターネットコミュニティサイト「爆サイ」は、ローカルに特化したサイトでカテゴリ数も多く、最近急激に利用者数を伸ばしています。しかし、利用者数が多い分、誹謗中傷や嫌がらせ、業務妨害などの違法な書き込みが頻繁に行われます。
こうした場合、犯罪が成立して投稿者を警察に逮捕してもらったり、刑事裁判で刑罰を与えてもらったりすることができるのかが問題です。

そこで今回は、爆サイで違法な投稿が行われた場合に警察に逮捕してもらえるのかについて、解説します。

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問題となる投稿と犯罪

爆サイで名誉毀損や業務妨害などの違法な投稿が行われると、警察に逮捕してもらえる可能性があります。ただ、気に入らない投稿があるからと言って、どのような場合でも逮捕が行われるわけではありません。警察などの捜査機関が動くのは、犯罪行為が行われた場合に限ります。

爆サイなどの掲示板上の投稿が犯罪になるのは、名誉毀損罪や侮辱罪のケース、信用毀損罪のケース、業務妨害罪のケースが主となるので、順番にご説明します。

名誉毀損・侮辱による罪

まず、有名なのが名誉毀損罪や侮辱罪が成立する場合です。

名誉毀損とは、公然と事実の摘示によって他人の社会的評価を低下させる行為です(刑法230条)。侮辱罪の場合には、事実の摘示以外の方法で他人を侮辱する行為を言います(刑法231条)。

たとえばネット上で「あの企業は労働基準法違反が横行しているブラック企業だ」などと書かれた場合、名誉毀損が成立する可能性があります

信用毀損・偽計業務妨害による罪

また、企業の経済的な信用状態を低下させるおそれのある虚偽の内容の投稿をされた場合には、信用毀損罪が成立します(刑法233条前段)。

さらに、虚偽の内容の書き込みによって、企業の業務を妨害した場合には、偽計業務妨害罪が成立します(刑法233条後段)。

爆サイへの投稿であっても、これらの犯罪類型に該当する場合には、投稿者に犯罪が成立するので、警察に逮捕してもらえる可能性があります。

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爆サイの違法投稿を警察に逮捕してもらう方法

爆サイで違法な投稿が行われて警察に逮捕してもらいたい場合には、刑事告訴をすることが必要です。特に名誉毀損罪や侮辱罪は親告罪なので、刑事告訴がないと警察は動いてくれません。

この項目では、爆サイで相手を逮捕してもらう際の流れについてご紹介します。

違法な投稿の証拠を集める

刑事告訴をするためには、犯罪が行われたことについての証拠が必要です。具体的には、違法な内容が書き込まれた記事のURLとその画面を保存して、警察に提出する必要があります。そこで、投稿者を刑事告訴したい場合、まずは問題となる書き込みの保存から行いましょう。投稿内容がいきなり削除されてしまう可能性もあるので、URLを控えるだけではなく、画面の写真を撮影したり、プリントアウトして紙の媒体にしたりして保管しましょう。

そして、投稿内容が虚偽である場合には、どうして虚偽と言えるのかを証明できるような資料も必要です。

告訴状を作成する

また、刑事告訴するときには、告訴状を作成する必要があります。告訴状には、犯罪の構成要件を整理して、相手の投稿がどうして犯罪になるのかを説明しないといけないので、法的な知識が必要です。

警察署に告訴状を提出

告訴状が完成して証拠を揃えることができたら、警察署か検察庁に対してそれらの書類を提出します。告訴状が受け付けられたら、捜査機関がその内容を見て、犯罪被害があると考えられる場合には捜査が進められて投稿者が逮捕されますし、さらに刑事裁判になって刑罰を与えてもらうことも可能です。

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爆サイの刑事告訴は弁護士に相談

このように、刑事告訴を適切にすすめて犯人を逮捕してもらうには、法的な知識と正しい対応が必要です。

企業や個人が自分で対処するのは難しいケースも多いので、困ったときには弁護士の力を借りることをおすすめします。