誹謗中傷対策マニュアル
MANUAL

2019.06.27

SNS

「TikTok」の特徴から見る誹謗中傷の態様および削除方法とは?

今回は、TikTokのサービスの特徴と誹謗中傷トラブルへの対処方法をご紹介します。

TikTokってどんなサービスなの?よくSNSで音楽つきの動画がアップされているのを見かけるけど
TikTok」は若い世代に支持されている動画交流サイトで、読み方は「ティックトック」っていうんだ。

運営元は中国の「京字節跳動科技有限公司(Bytedance)」で、実は日本発のサービスではないんだよ!音楽と一緒にオリジナルのダンスを踊ったり、口パクをしてみたり、みんなで遊べる楽しいサービスなんだ!

そうだったんだ。音楽のバリエーションもたくさんあるし、それをさらに自由にカスタマイズしながら楽しめるから、若い人たちが夢中になるのはわかるかも。友達の間で送りあうのも楽しそう!
そうそう!やっぱり自分だけでやるのは面白くないからね。みんなでワイワイ歌って踊って遊べるのがTikTok。使い方さえ気をつければ、かなり楽しいサービスなんだよ。

 

目次

2018年に女子中高生を中止に大ヒット!

TikTok(ティックトック)は2018年頃から、女子中高生の間で一気にヒットしました。ブームの火付け役はやはり最新のコンテンツに敏感な若者です。特にTikTokはひとりで遊ぶコンテンツではなく、大勢で遊べるコンテンツということもあり、仲間内で動画へのリンクを共有したり、他のSNSにアップロードしたりすることで一気に認知度が高まりました。

これまでは難しいと思われていた動画編集の面でも、TikTokは2017年短編動画共有コミュニティサイト『musical.ly』を買収したり、アップデートを重ねたりすることで、利用へのハードルを下げることに努めています。

2016年9月にスタートしたTikTok。今では、アクティブユーザーは5億人以上ともいわれ、日本はもちろんのこと、世界中の若者のトレンドとなっています。アプリのダウンロード数はFacebookを超え、これからは若者だけでなく幅広い世代にも支持されるコンテンツへの成長が期待されています。

サービスの特徴は?

口パクの「模倣文化」なので参入ハードルが低くてカンタン!

TikTokは、元々用意されている音楽に口パクやダンスをつけて楽しむものです。流れる歌詞に対してマネをするだけの「模倣文化」のため、楽器を演奏できたり歌が上手かったりといった、特別なスキルは必要ありません。この誰にでもできるというハードルの低さが若者の支持とブームを後押ししました。

動画の投稿や共有も手軽に行えるため、先に始めていた友達からこれから始めたい友達への情報交換もかなりスムーズに行うことができます。

エンゲージメントが高いので、「いいね!」がもらいやすい!

数あるコンテンツのなかでも、動画コンテンツの成長には著しいものがあります。今回ご紹介しているTikTokやYouTubeはその筆頭で、テキストベースのコンテンツよりもエンゲージメントが高く、「いいね!」ももらいやすくなっています。動画はテキストと違い、目と耳で直感的に楽しむことができるからです。

私たち人間の深層心理として、他者から自分がやっていること、自分が興味を持っているものを認められることは自尊心が満たされることを意味します。TikTokでたくさんの人に動画を観てもらえて、たくさんの「いいね!」がつく。そしてまた動画を投稿して、またたくさんの人に観てもらい「いいね!」をもらう……。このスパイラルにはまる人たちが急増しているのです。

「デュエット機能」や「リアクション機能」が楽しい!

TikTokはただ口パクやダンスをするだけのサービスではありません。ユーザーをひきつけるにはやはりそれなりの理由があり、特に人気の機能だと「デュエット機能」と「リアクション機能」があります。

デュエット機能」は、他のユーザーが投稿した動画と自分の動画を並べることができる機能です。あたかも隣に並んで一緒に口パクやダンスをしているかのような気分が味わえ、アイドルやYouTuberといった有名人とのデュエットも可能です。

リアクション機能」は、他のユーザーの動画を観ている自分の動画を投稿できるというものです。つまり名前の通り、動画を観てどんなリアクションをしているかを伝えられるため、コミュニケーションツールとして利用することができます。双方向的なやり取りができるようになるため、今まで以上にTikTokで交流したいと考えるユーザーが増えました。

動画が保存できるのでじっくり楽しめる

TikTokで投稿されている動画は、自分のスマートフォンに保存することもできます。1回観た後もまた観たいと思った時、忙しくて後からちゃんと観たい時などに保存しておくと良いでしょう。アプリを開いてすぐに動画を撮影・投稿できるのがTikTokの魅力ですが、いつでもどこでもじっくり楽しむことができる点も大きな魅力です。

動画を観て癒やされたり、自分が踊る時の参考にしたりすることもできるでしょう。TikTokに投稿されている動画には、かなり難しい口パクやダンスもあります。1回観ただけでは真似できない場合も、動画を見返せばきっとできるようになるはず。今度は自分が動画を撮って、保存させてもらった相手に観てもらうのも楽しいかもしれません。保存機能を上手く使って、さらにTikTokを楽しみましょう。

大ヒットの反面、トラブルも続出……

ただし、悪用や誹謗中傷も急速に広がっているようです……

TikTokを楽しむ人たちが増えている一方で、サービスの悪用による誹謗中傷が広がっていることも確かです。一部の機能がいじめに使われてしまったり、動画をきっかけに個人情報が流出させられてしまったりと、被害の種類もさまざまです。もちろんこうした使い方は運営の意図するところではありませんが、運営の対応も後手後手になっていること、もしくは効果的な打開策を提案するわけでもなく、基本的にはユーザーの良心に委ねられている印象が強いことから、「管理がずさんだ」との見方もあります。

こうした問題に対して、運営側は「通報に対する24時間365日対応の審査」のほか、「TikTokセーフティセンター」による安全な使い方に関する啓蒙活動を行っていることを発表しています。

人気が出ている一方でこうした負の側面があるのはとても残念ですが、そういった問題があることを理解した上で使用する必要があるでしょう。そして現時点でそうした被害にあっている場合は、適切な対処が必要です。

デュエット機能やリアクション機能などを使った誹謗中傷やいじめが横行

すでにご紹介した「デュエット機能」、「リアクション機能」も、誹謗中傷やいじめに悪用されてしまう場合があります。

前述の通りデュエット機能もリアクション機能も、他のユーザーが投稿した動画を自分の動画と一緒に使うことができる機能です。本来は交流のために使われるはずの機能ですが、これを悪用して他のユーザーの動画に悪口を言ったり、わざと変な動きをして茶化したりする被害が出ています。そしてその動画を仲間内で共有したり、他のSNSで見ず知らずの人たちに拡散させたりすることも……。

非公開設定等で機能を制限することも可能ですが、これではTikTokを真に楽しむことはできません。「だったら使わなきゃいい」という声もありますが、それでは本末転倒ですし、一度作られてしまった悪質な動画、個人情報の流出をそのままにするわけにもいきません。そうした動画は「黒歴史(くろれきし)」としてずっとインターネット上を漂い続けます。

配慮を欠いた投稿で個人情報が流出することも

TikTokにおける個人情報の流出や拡散は、一部の悪意のあるユーザーによって行われるものです。しかし、投稿した本人による配慮の欠如がそうした悪意のあるユーザーの行為を助長している場合もあります。

たとえば、大勢の人たちが行き交う場所で迷惑になるような動画を撮ってしまうこともそのひとつでしょう。そしてそういった動画を撮っている時に、顔が映っていたり、名前や住所がわかるものが映り込んでしまったりすると、特定と拡散が一気に進んでしまうことがあります。撮影・投稿する際は周囲の状況に十分に注意しましょう。

ただ、十分に注意をしていてもどうしてもTikTokには個人情報があふれてしまいます。一部の情報筋によれば「中国がTikTokを介して世界中の個人情報を集めている」とし、そのことを米軍が憂慮しているとの報道もあります。

保存できるので、別のSNSで拡散されやすい

TikTokの動画はスマートフォンなどに保存できるため、他のSNSを介してあっという間に拡散されてしまうことがあります。前述の通り仲間内でのいじめの材料に使われてしまうことや、全く知らない場所で顔や名前などの個人情報が出回ってしまうこともあります。

投稿が迷惑動画でない場合やSNSに投稿先が友達である場合でも、SNS上には最初から「ひどい目にあわせてやろう」と思っているユーザーが一定数以上います。そうしたユーザーが介入すると、拡散のスピードはより速く悪質になっていきます。

勝手に自分の姿が投稿されていることがある

TikTokでは見ず知らずのユーザーによって、自分の姿を投稿されていることもあります。前述したデュエット機能やリアクション機能で使われる場合や他のSNSで拡散されている場合もあります。

もっとも、「ステキなダンスだから真似をさせていただきました」といった広まり方であれば問題ないのかもしれませんが、友達には見せられても他人には見られたくないような姿が拡散されているとすれば大問題でしょう。どうにかして勝手に拡散されていくのを止めたい、元の動画を削除したいと考えるのが普通ではないでしょうか。

低年齢の子ども動画の投稿が問題視されている

TikTokは主に10代の支持を集めているサービスですが、その低年齢ぶりが問題視されることもあります。動画を投稿しているユーザーをよく見てみると、中高生よりもさらに若い小学生が使っていることもあります。当然のことながら、そういった子どもたちがTikTokを完璧に安全に使えるとは限りません。やはり意図せず周囲に迷惑をかけてしまったり、自分の個人情報を流出させたりする危険があります。

運営側は13歳以上を対象としていることをアピールしているものの、対応は追いついていません。お子さんをお持ちの方は気になるところです。

他のSNSと組み合わさった問題が発生しやすい

TikTokで動画を撮ることをきっかけにさまざまな問題も発生しています。公共の場所で大きな声と音楽で騒いだり、大勢で動画を撮るためにスペースを占領したり、撮影が認められていないミュージシャンのライブを撮影したりなど、枚挙に暇はありません。

そしてそこで撮影した動画をTwitterなど、他のSNSや匿名掲示板などにアップロードすることで、さらなる迷惑行為や著作権を侵害するケースも見受けられます。本人たちは動画の内容が充実するので満足するのかもしれませんが、迷惑をかけられた方はたまったものではありません。

TikTokでのトラブル事例

楽しいはずのコラボ系の機能を悪用したハラスメント

TikTokでは本来は楽しいはずのコラボ系の機能を悪用した、かなりひどいハラスメントも横行しています。

そのほとんどはデュエット機能を使って、投稿元のユーザーがしたことを茶化すようなものですが、なかには元の動画とは全く関係のない、首吊りをするふりを行っているものまであります。これはいたずらと呼べるようなものではありません。デュエットされた投稿元のユーザーはもちろんのこと、動画をたまたま観てしまった他のユーザーの気分も害してしまうでしょう。

こうした問題に対してTikTok側も特別な措置をとることはなく、「無法地帯」と化しているのが実情です。もちろんここで最も責任を問われるべきはハラスメントを行っているユーザーです。ただ、効果的な対処法がない以上、TikTokを使うすべてのユーザーが、そうした嫌がらせをされてしまう可能性を考慮しておく必要があります。

動画を保存して、Twitterで晒された

TikTokの動画を保存して、本人の許可なくTwitter等のSNSで転載・拡散するユーザー後を絶ちません。転載する意図には「動画の内容が良かったからもっと多くの人に観てもらいたい」という場合と、「投稿元のユーザーを晒し者にすることでストレスを発散したい」といった場合もあります。

無断転載とはいえ前者であれば大きな問題はないのかもしれません。しかし、後者は明確な悪意のもとで行われているものであるため、本来の動画内容とは違う解釈をされて拡散されてしまう場合もあります。Twitterにはこうした考えをもつユーザーが一定数いるため、たくさんの誹謗中傷コメントが寄せられます。

もっとも、そうした晒し上げ行為を行っているユーザーも、日常生活ではまっとうな会社員であることもあるそうです。TikTok上……いや、SNS上では別の顔を持っている人ばかりだと考えた方が良いのかもしれません。

TikTokでの誹謗中傷など、トラブルへの対処方法は?

問題投稿は削除できる

TikTokではまだ十分ではないといわれているものの、トラブルの原因になる誹謗中傷などが含まれる動画の削除を行っています。

しかし、対応が追いついていないことも多く、必ず削除できるとは言い切れません。そのため、動画の投稿後に嫌がらせをされた時は被害が深刻化しないうちに削除しておくことをおすすめします。対応が遅くなるほど、もっとひどいコメントが届いたり、動画を転載・拡散されたりする可能性が高まるので注意しましょう。

そして、物議を醸すような迷惑行為を撮影した動画などは、そもそも撮影しないこと、投稿しないことを心がけるようにしてください。

自分で投稿した動画の削除方法

  • (1) 削除したい動画を表示します。
  • (2) 画面右の[・・・]ボタンを押します。
  • (3) 表示されるメニューを右にスクロールすると[削除]ボタンがあるのでタップ。
  • (4)「本当に削除しますか?」と確認メッセージが出るので「確認」をタップすると削除できます。

(iPhoneでの操作手順)

 

自分で通報できる?

TikTokで誹謗中傷の含まれる動画・コメント、そしてそれらの行為を行っているユーザーを見つけた時は、「通報(報告)機能」を使用するとよいでしょう。通報を行うとTikTokの規約に準じて削除されるようになっています。

「通報」と聞くとどうしても重たくて使いにくい印象を受けますが、そんなことはありません。そうした行為を野放しにすることの方が問題ですから、それぞれ通報して運営の対応を待ちましょう。

また、自分が通報したことが相手に伝わってしまうことはないので安心してください。

動画の通報方法

  • (1) 通報したい動画を表示します。
  • (2) 画面右にある[シェア]ボタンをタップします。
  • (3) 表示されるメニューで[報告]をタップします。
  • (4) 通報した理由を選びます。
  • (5) 詳細理由と、任意で画像を添付します。
  • (6) 上にある[提出]をタップします。

(iPhoneでの操作手順)

 

コメントの通報方法

  • (1) 通報したい動画のコメント欄を表示します。
  • (2)「通報したいコメント」をタップします。
  • (3) 表示されるメニューで[報告]をタップします。
  • (4) 通報した理由を選びます。
  • (5) 詳細理由と、任意で画像を添付します。
  • (6)上にある[提出]をタップします。

(iPhoneでの操作手順)

 

削除基準は?

通報のあった動画・コメント、そしてそれらの行為を行うユーザーは、TikTokの基準にあわせて削除・凍結などの措置がとられます。削除の基準はさまざまありますが、削除対象となるのは誹謗中傷のほか詐欺行為や商用利用、いわゆる「荒らし」とされる挑発行為や反感を買うような投稿、公序良俗に反したコメントなども該当します。通報は一人だけではなく、複数人から一定数以上の通報があることでその重要性が高まるとされます。

さらにこうした投稿は運営側の目視による確認のみならず、機械学習を活用した自動的かつスピーディーな削除やアカウント凍結措置も実施されています。

ただ、前述の通りその対応に遅れがある場合や基準が曖昧である場合も多く、問題の根本的な解決には至っていません。

証拠を保存して、弁護士に相談する

もしあまりにもひどい誹謗中傷の被害にあってしまった場合は、該当の投稿・コメント、スクリーンショットなどを保存して弁護士に相談することも考えると良いでしょう。

「たかがTikTokの嫌がらせごときで…」という人もいますが、れっきとした犯罪として成立することもあります。「名誉毀損罪」「侮辱罪」をはじめ、「プライバシーの侵害」なども考えられます。くわしい事情などをふまえながら、IT問題に精通した弁護士に相談してみてください。

多くの時間と手間はかかりますが、問題の解決と自身の辛い気持ちを和らげるためには最善の手段といえるでしょう。

裁判による仮処分申請で強制的に削除する

弁護士に相談し、裁判を行い仮処分申請によって、強制的に削除することも手段のひとつです。

いつまでたってもTikTok側が対応をしてくれない場合や、問題行為をしているユーザーに反省の色が見られない場合は、強硬手段に打って出ることが大切です。

また、こうした事例は、現在、増加傾向にあるため特別珍しいことではなく、相談や手続き自体も手順を踏んでいけば問題なく行えます。問題のある動画などを削除できれば、広がっていた誹謗中傷にもある程度はブレーキがかかるのではないでしょうか。逆に言えば何もしなければそのまま広がり続けることもあり、リスクも高まりますので、ぜひ検討してみるようにしましょう。

仮処分申請が認められるTikTok上の問題行為には、下記のようなケースがあります。

  • 名誉毀損:公然と事実を示し、人の名誉を毀損した場合
  • プライバシー侵害:未公開だった私生活の情報を第三者に公開された場合
  • 著作権侵害:権利によって保護される利益を侵害し、損害が生じる場合
  • 業務妨害:虚偽の風評の流布や威力を用いて業務を妨害した場合

 

投稿者の特定をする

弁護士に相談して適切な手続きを行っていけば、情報開示請求を行い投稿者の特定を行うこととなるでしょう。

該当の行為を辞めさせることはもちろん、損害賠償請求や刑事告訴を検討する場合も、まずは特定が必要です。TikTokは仮名(ニックネーム)でも利用可能であるため、「特定なんてできないのでは…」と考える人もいますが、インターネット上の住所に該当するIPアドレス、アプリへの投稿内容はTikTokの運営側でも保存しているため、それら情報さえあれば問題なく本人へとたどりつくことができます。決して泣き寝入りしないでください。

インターネット上で行われる投稿にはIPアドレスが紐付けられています。IPアドレスは問題のある投稿を行った人物の特定の手がかりとなりますが、誰でもそう簡単に手に入れられるものではありません。まず、TikTok側に請求を行い、このIPアドレスを開示させる必要があります。開示請求に応じなければ仮処分の手続きを裁判所に行い、裁判所を通じて開示させます。

開示されたIPアドレスによって使用されたプロバイダ情報が判明するため、次はそのプロバイダ側に連絡を入れることになります。IPアドレス同様に発信者の情報の開示を請求する、これに応じてもらえないようであれば、発信者情報開示を裁判手続きにより行い裁判所に認められれば、投稿者の名前や住所、メールアドレスなどにたどりつくことができます。

請求には時間を要するだけでなく、IPアドレスには保存期間があり一定の期間を超えると削除されてしまうため、悪質な投稿者を特定したい場合は、できるだけ早く弁護士に相談しましょう(ただし、投稿に使われたインターネットの回線が一部の漫画喫茶など公共のものである場合、上記の手続きを済ませても特定できない可能性もあります)。

海外のサービスだけど、対応できる?

TikTokは海外発のサービスであるため、前述してきたような誹謗中傷への対応が難しいと思われがちです。しかし、海外サービスであっても問題のある行為が許されないことはガイドライン等で示されていますし、日本語公式サイトには『法執行機関向けデータリクエストガイドライン』というものが存在しています。

このガイドラインにはユーザーのアカウント情報やユーザーとの更新履歴などの取得について、開示によって渡すことのできる情報や方法についても記載されています。

※参照ページ「法執行機関向けデータリクエストガイドライン」
https://www.tiktok.com/ja/law-enforcement

 もしTikTok側に開示請求を行う場合は、これらのページを参考にしながら対応してもらうことを検討・要求することになるでしょう。必要な手順はかなり詳細に記されているため、誤りなく手続きを進めていけば何らかの返答が得られることでしょう。

TikTokでトラブルに遭遇したら、まず冷静になり、証拠などを保管して、一人で悩まず専門家に相談するようにしましょう。

【付録QA】 TikTokって著作権違反? 違法?

著作権法との関係は?

TikTokは著作権についても頻繁に議論されているサービスです。動画の引用のなかにも著作権法に違反しているように思われるものもあります。TikTok内で共有されている動画や音楽には、TikTokが提携をしていない団体・ミュージシャンによる制作物が含まれていることもあり、議論の対象となっています。ほかにも、一般公開されていないような観光地、撮影を禁じられているライブ会場内の様子をTikTokを介して、配信する行為も問題視されています。これらの行為はひとりやふたりではなく、大勢で行われることも多く投稿している本人たちが問題意識を抱えていないのがほとんどです。

さらに、著作権法は親告罪のため、TikTokに限らずTwitterなどに引用・投稿されているものも、グレーなまま放置されているのが実情です。今後は著作権法の非親告罪化も検討されているため、投稿する内容には注意が必要となります。

TikTokJASRAC(ジャスラック)と契約している?

TikTokで用意されている楽曲の使用についても、その違法性が議論されていますが、結論からいうと、TikTokはJASRAC(ジャスラック:一般社団法人日本音楽著作権協会)と契約をしているため、サービス内で用意されている楽曲の使用については問題がないといえるでしょう。楽曲の使用によって課せられるべき料金も、TikTok側が管理しているようですから、ユーザーは安心して使うことができます。

しかし、JASACないしTikTok側が管理していない楽曲を勝手にアップロードしたり、管理されている楽曲でも勝手に改変して商用利用したりするといった行為は著作権法に違反するおそれがあるので注意しましょう。

また、TikTokはJASRACのほかにもNexTone、エイベックス、音楽ストリーミングサービスの「AWA」などと契約を結び、音楽の配信環境の改善に努めています。こうした動きはこれからも加速するものと思われ、著作権の取り扱いに関してもクリアになることが期待されています。

児童オンラインプライバシー法(Children’s Online Privacy Protection ActCOPPAとの関連は?

児童オンラインプライバシー法Children’s Online Privacy Protection Act)は略称を「COPPA」といい、インターネット上の子どもたちのプライバシーを守るためのアメリカの法律です。

※参照「Children’s Privacy」
https://www.ftc.gov/tips-advice/business-center/privacy-and-security/children%27s-privacy

TikTokはこれに違反したとして、570万ドルもの罰金をアメリカの連邦取引委員会(FTC)に課せられたことがあります。この時TikTokは罰金の支払いに加えて、13歳未満のユーザーが投稿した動画を観られないようにすることや、その他子どもたちが安全に使えるようにするためにサービスを整備することを求められました(2019年2月)。

以降TikTokは日本語公式サイトにも、13歳以上を対象としたサービスであることを強調していますが、これまでご紹介させていただいたように13歳以上であろうとなかろうと、まだまだ、全ユーザーの安全が約束されたサービスとはいえなさそうです。

TikTokにはさまざまな問題があることは事実のようね……。注意していれば防げるものもあれば、注意していても被害にあってしまうこともあるみたい。
悪意のある人たちは残念ながらけっこういるんだよね。自分で解決できない時は、IT問題に詳しい弁護士に相談するのが良さそうだよ。
弁護士と聞くと身構えてしまって、泣き寝入りしてしまう人も多いみたい。でも、誹謗中傷をそのままにしておくと、事態はどんどん悪化しちゃう……。まずは相談してみることが大事よね。
TikTok側も対策をしていないわけではないけれど、後手後手になっていることも多い感じがするね。楽しいサービスであることには間違いないだけに、気をつけながら使うようにしよう!
もし何か大きな問題が起こってしまったら、落ち着いて事態を整理して、必要な手続きをとるようにしたいわね!

 

弁護士法人ATB
これまで、インターネット匿名掲示板等での『誹謗中傷』に悩む企業や人の相談を 1500 件以上受け、迅速に解決してきた弁護士事務所です。
「5ちゃんねる(2ちゃんねる)」「爆サイ」「ホスラブ」「Twitter」など、数10種類以上のWebサイト、SNS、掲示板の投稿への削除依頼、発信者情報開示請求(投稿者の特定)等に、プロフェッショナルとして幅広く柔軟に対応しています。