ネット上の風評被害を弁護士に依頼するメリット
現代のようなネット社会では、ネット上で風評被害や誹謗中傷被害を受けると、非常に大きな影響があります。
悪い評判が広がると、企業活動にも支障が出るので、対策をする必要性が高いです
ネット誹謗中傷対策は、自分で対処するより弁護士に依頼する方が効果的に行えます。
そこで今回は、ネットの風評被害対策を弁護士に依頼するメリットをご紹介します。
初動が早く、被害が最小限で済む
弁護士にネット誹謗中傷対策を依頼すると、初動がスムーズです。
ネット上で風評被害を受けたとき、自分で対応しようとすると、まずどのようなことから取り組むべきから調べないといけません。
どのような方法があってどのような効果があるのか、リスクがないのかなどを調査した上で行動に出るので、初動が遅れてしまいます
また、自分で対応するときには、サイトの管理者に記事の削除などを求めることが主となりますが、サイト管理者が対応してくれないことも多いです。そうした場合、いつまでも「削除してほしい」「できない」というやり取りが続いたり無視されたりなどの状況が続いて、一向に状況が改善されません。この点、弁護士に依頼すると、すぐに動いてくれますし、法的な観点からサイト管理者と交渉をして、スムーズに記事を削除してもらうことができます。
適切な対処をとれて、社会内での信用低下を最低限に抑えられる
ネット誹謗中傷を受けたとき、自分で対応をすると、適切な対処方法がわからないことがよくあります。
たとえば、サイト管理者とやり取りをするときにも、対象の記事や投稿のどこが不適切なのかなどについて、上手に説明ができないことが多いです。また、相手とのやり取りの中で、お互いが感情的になって話が進まなくなることおあります。
さらに、誹謗中傷記事を消してもらえない場合、逆SEO対策を業者に依頼することなどもありますが、こういった業者の中には、違法な方法や不適切な方法をとる業者もいます。
そのような業者に依頼すると、自社が違法な方法に加担したことになってしまい、かえって不利益となります。
より大きな問題になるのが、民間の記事削除代行業者です。このような業者は弁護士法違反をしているので、利用すると、サイト管理者から「違法業者を使って削除を求めてきた」と言われてしまいます。そうなると、こちらの方が対応のおかしい企業だということになって、社会内の信用も失いますし、話題になるのでかえって誹謗中傷記事が拡散されるおそれもあります。
はじめから対策を弁護士に依頼していれば、このように不適切な対応によって社会内の信用を失うことはありません。
法的な対応をとることができる
ネット上で誹謗中傷をされたら、該当の記事を削除させたり、投稿者を特定して損害賠償請求をしたりする必要がありますが、そのためには裁判所で仮処分や訴訟などの法的な手続きが必要になることが多いです。
記事を削除させるだけでも仮処分申請が必要ですし、相手を特定するためには訴訟が必要です。相手を特定できた後、任意で賠償金の支払いをしてくれない場合には、やはり投稿者への訴訟が必要になってしまいます。
仮処分や訴訟のような法的な手続きは、素人が適切にすすめるのは非常に難しいですが、適切にすすめないと、裁判所は必要な判断をしてくれないので、効果的に記事を削除したり相手を特定したりすることができません。
弁護士は法律のプロなので、こうした手続きをスムーズに進めて確実に裁判所による命令を勝ち取ってくれます。
このように、弁護士に依頼すると、効果的に法的な対応を利用することができる点も大きなメリットとなります。
以上のように、ネット上で誹謗中傷に遭った場合には、早期に弁護士に対処を依頼することが効果的な対処方法となります。今被害を受けている場合や今後被害を受けることがあったら、すぐにネット問題に強い弁護士に相談することをおすすめします。