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5ちゃんねるに対して警察から削除依頼をしてもらえるのか?

5ちゃんねる

更新日:2024/01/22

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5ちゃんねる(5ch)に誹謗中傷や個人情報が書き込まれたら、警察から5chに削除するよう言ってくれるのでしょうか?

名誉毀損罪とか脅迫罪もあるんだし、市民を守るのが警察ですから、ぜひ警察から言ってもらいたいです!

誹謗中傷等に悩む企業や個人から3000件以上の相談を受け、迅速に解決してきた法律事務所「弁護士法人ATB」が、このような疑問にお答えします。

最後までお読み頂ければ、「警察から5ちゃんねるへ削除依頼してもらえるのか?依頼してもらえない場合は、どうすれば良いのか?」ということが分かります。

結論

警察は、5ちゃんねる(5ch)に対して削除依頼をしてくれません。

実際に警視庁や県警のHPには、次のように明記してあります。

誹謗中傷を受けたり、自分のメールアドレスや電話番号などの個人情報が載せられたような場合は、その掲示板のアドレスを確認し、当該掲示板の管理者、もしくはサーバ管理者に削除依頼をする。(警視庁HPより引用)

個人情報等について掲示板へ書き込まれた場合、管理者等への削除依頼は、警察では行っておりません。(茨城県警察HPより引用)

削除要請は本人が行うか、弁護士に依頼してください。(愛知県警察HPより引用)

要は、「削除に関して警察はタッチしませんよ」ということです。

なんだか無責任に感じるかもしれませんが、これには理由があります。

なぜ警察は削除依頼してくれないのか?

簡単に言うと、「民事不介入の原則」があるからです。

「民事裁判」と「刑事裁判」という言葉があるように、世の中のトラブルを大きく分けると「民事」と「刑事」があります。

民事は、お金の貸し借りのような当事者間の問題です。

刑事は、犯罪に対して国が刑罰を科す問題です。

誰かに故意で怪我をさせれば、損害賠償(民事)と傷害罪(刑事)が問題になるように、民事・刑事両方が問題になることも多いです。

ただその場合でも、刑事に関することは警察等が動いて解決しますが、民事に関することは当事者が動いて解決する必要があります。

そして、ネット上の書き込みを削除したり、書き込んだ人を特定して損害賠償請求するといったことは、あくまでも「民事」です。

ですから、警察は5chに対して削除依頼をしてくれないのです。

警察が動いてくれる場合とは?

5chへの書き込みが犯罪に当たると考えられれば、それは「刑事」ですから警察が動くことになります。

具体的には、名誉毀損罪・侮辱罪・脅迫罪・業務妨害罪などの犯罪に当たる場合があります。

それぞれの詳しい内容は、下記記事で解説しています。

警視庁HPにも、下記のとおり書かれています。

名誉毀損や業務妨害等の犯罪に該当するような場合は、お住まいの地域を管轄している警察署で相談する。(警視庁HPより引用)

ただしこれは、あくまでも刑事事件として動くのであって、削除依頼や損害賠償請求とは別の話です。

つまり、刑事事件として動いたからといって、削除依頼や損害賠償請求までしてくれる訳ではないのです。

警察が「民事」と「刑事」を分けていることは、警視庁や県警のHPからお分かり頂けると思います。

投稿(レス)やスレッドを削除依頼する方法は?

本人から5chへ削除依頼することも可能です。

しかし、何でも削除してもらえるわけではなく、削除に関するガイドラインもあり、資料の添付等も必要です。

確実・スピーディーに削除したい方は、弁護士への依頼がオススメです

弁護士に依頼して次の方法を採れば、確実かつスピーディーに削除できる可能性が高まります。

①弁護士からの削除依頼

5ちゃんねる削除体制」には、次のように明記されています。

5ちゃんねるが,過去に受けた請求から、表現の自由を配慮したリーガルマインドを持った弁護士と認めた者からの請求については、正当な理由があるものについて、原則として対応するものとする。

どんな弁護士がこれに当たるのか、基準は公開されていませんが、当弁護士法人に所属する弁護士は、過去に500件以上削除依頼が認められた実績があります。

正当な理由があるかどうかをしっかり検討し、正当な理由があると考えられれば、正確な主張と証拠を基に、迅速に削除依頼を行います。

②裁判所に対して削除の仮処分を申し立てる

弁護士からの削除依頼でも応じてもらえない場合、あるいは削除依頼を経ずに、裁判所に削除の仮処分の申立を行い、投稿やスレッドを削除せよという命令を出してもらいます。

当然ながら、申し立てが必ず認められるわけではありませんが、申し立てが認められるよう、弁護士が必要な主張や証拠の提出等を行います。

5chは、裁判所の仮処分決定には原則として従うとしており、決定書を添付して依頼すれば、原則として削除に応じてもらえます。

刑事に関しても弁護士へご依頼下さい

刑事については警察等が動いてくれますが、当然ながら、それなりの根拠が必要です。

しかしご本人が一生懸命説明しても、なかなか伝わらないこともあります。

警察は法律に従って動きますから、法律の専門家である弁護士が代理人となることで、被害届や告訴状の提出に当たり、的確な説明や証拠の提出が可能となります。

場合によっては、刑事・民事を同時に進めることで、民事(削除依頼等)を有利に進められる場合もあります。

当弁護士法人所属の弁護士は、誹謗中傷等について多数の相談・解決実績があります。

それらの知識・経験を踏まえ、刑事責任の追求についてもお手伝い致します。

お困りの方は、当弁護士法人へご相談下さい

誹謗中傷や個人情報に関する書き込みがネット上に残ったままだと、日々損害が拡大する危険があります。

特に企業にとって、風評被害への対応が遅れることは、命取りにもなりかねません。

そこで、一日も早く書き込みを削除する必要があり、そのためには一日でも早く弁護士に相談することがオススメです。

当弁護士法人は、削除の重要性を考え、土日を含めできる限り迅速な対応を心がけております。

初回の相談は無料ですので(書き込み者は除く)、一度ご相談下さい。

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まとめ

「5ちゃんねるに誹謗中傷や個人情報が書き込まれた時、警察から5ちゃんねるへ削除依頼してもらえるのか?」について解説しました。

結論的としては、警察から削除依頼はしてもらえません。

その理由と、どう対処すれば良いのかを解説しました。

誹謗中傷弁護士・藤吉監修のブログ

この記事の監修者

弁護士法人ATB

これまで、インターネット匿名掲示板等での『誹謗中傷』に悩む企業や人の相談を 3000 件以上受け、迅速に解決してきた弁護士事務所です。 「5ちゃんねる(2ちゃんねる)」「爆サイ」「ホスラブ」「X (旧Twitter)」など、数10種類以上のWebサイト、SNS、掲示板の投稿への削除依頼、発信者情報開示請求(投稿者の特定)等に、プロフェッショナルとして幅広く柔軟に対応しています。