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逆SEOと削除依頼のメリット・デメリット

投稿者の特定

更新日:2018/09/21

ネット上で名誉毀損などの問題がある投稿をされた場合、放っておくとその情報が拡散されて大きな不利益があります。
そこで、投稿内容を他者が見られないように対処する必要があります。そのためには、「逆SEO」と「削除依頼」の2つの方法がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、逆SEOと削除依頼のメリット・デメリットについて解説します。

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逆SEOのメリット

まずは、逆SEOのメリットから見てみましょう。

逆SEOとは、検索順位を落とすことによって、問題の記事へのアクセス数を落とす方法です。

嫌がらせの記事投稿が行われた場合、その内容を人が見ると、間違った情報が広がって被害が大きくなります。

そこで、その情報が掲載されているサイトの検索順位を落とします。そうすると、そのサイトにアクセスする人が減って見る人が減り、結果的に被害が広がりにくくなります。

逆SEOのメリットは、削除依頼ができない場合でも幅広く対応できるところです。

ネット上に問題のある記事が投稿された場合、記事の削除依頼をしたくてもできないケースがあります。サイト管理者が削除に応じてくれないこともありますし、権利侵害が行われているかを立証できないので、裁判所で仮処分を認めてくれないケースもあります。

逆SEOの場合には、これらのケースでも問題なく対応できるので、検索順位を落として人に見られないようにすることができます。

逆SEOのデメリット

次に、逆SEOのデメリットを見てみましょう。

逆SEOにはいくつかの手法がありますが、中には違法なものもあります。

Googleで禁止されている手法を使うこともありますし、著作権法違反の手法を使うケースもあります。ただ、逆SEO会社に依頼するとき、どのような手法で逆SEOをするのか明確に説明してくれないこともあります。そこで、悪い業者にあたると、違法な手段で逆SEOされてしまうおそれがあります。そうなると、自社が違法行為に加担したことになって不利益を受けます。

逆SEOをするときには、依頼する業者選びや具体的に逆SEOをする方法について、しっかりチェックすることが必要です。

また、逆SEOで検索順位を下げたとしても、記事そのものはネット上に残るので、実名検索をされたら投稿内容を見られてしまう点もデメリットです。逆SEOでは、記事を完全に消してもらうことはできないからです。

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削除依頼のメリット

削除依頼のメリットを見てみましょう。

削除依頼をすると、完全に対象の記事が削除されるので、1人もその投稿内容を見る人がいなくなります。逆SEOの場合、検索順位が落ちても実名検索などをされたらサイトを見られてしまうので、完全に削除出来る記事削除には大きなメリットがあります。

また、法的に正しい方法なので、違法に加担する結果にはならず、安心です。

削除依頼のデメリット

削除依頼にはデメリットもあります。

それは、どのような場合でも対応できるわけではないということです。

サイト管理者に対して削除依頼を出しても、管理者が削除依頼に応じてくれないこともよくあります。

また、裁判所に仮処分を申し立てる方法もありますが、削除依頼ができるのは、明確に権利侵害が行われているケースのみです。自社内では問題視されていても、裁判所が「権利侵害はない」と判断した場合には削除命令が出ないので、削除をすることができません。

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まとめ

このように、逆SEOにも削除依頼にも、それぞれメリットとデメリットがあります。ただ、逆SEOでは記事削除ができず根本的な解決になりませんし、違法な手段を使われてしまったらかえって被害が大きくなります。

ネット上で誹謗中傷被害に遭ったら、弁護士に依頼して削除依頼の手続きをしてもらうようにしましょう。

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この記事の監修者

弁護士法人ATB

これまで、インターネット匿名掲示板等での『誹謗中傷』に悩む企業や人の相談を 3000 件以上受け、迅速に解決してきた弁護士事務所です。 「5ちゃんねる(2ちゃんねる)」「爆サイ」「ホスラブ」「X (旧Twitter)」など、数10種類以上のWebサイト、SNS、掲示板の投稿への削除依頼、発信者情報開示請求(投稿者の特定)等に、プロフェッショナルとして幅広く柔軟に対応しています。