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リベンジポルノの脅迫に遭った際の対処法

匿名掲示板

更新日:2018/09/11

「このまえ撮ったハメ撮り、流しちゃうよ?嫌なら(別れたこと)なかったことにしてまた付き合って?」

近年では、元交際相手などが、裸の写真や動画をインターネット上に投稿するリベンジポルノが深刻な被害となっています。リベンジポルノは一度投稿されてしまうと、拡散される可能性もあるため、投稿を防ぐことが重要です。

この記事では、リベンジポルノの脅迫にあった場合の対処法についてご紹介します。

 

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共感を示し、冷静に行動することを促す

元彼の個性(性格)や別れ方にもよることは忘れないでください。ただ、基本的なスタンスとしては、元彼の思いに共感を示してあげることが大切だと思います。元彼がリベンジポルノを用いて脅迫する根底にあるのは、やはり、あなたのことが好きという思いにあるのですから、元彼の好意を理解することが大事です。「一度考えさせて欲しい」などと冷却期間を置くのも手かと思います。その中で、やはり「リベンジポルノ」という武器を何とかして手放させなくては気も収まりませんから、「脅迫の材料として、その動画(画像)を示されると、本当に私のことを好きなのか分からなくなる。あなたのことが好きで、あなたのことを信頼して、撮影に応じた。あなたとの思い出の一つとして撮影した。もしも、私のことを好きでいるなら、動画(画像)を消して、もう一度考えよう」などと、冷静に行動し、判断する状態を作り出すことが肝要だと思います。

成立可能性のある犯罪の種類と罰則

リベンジポルノを盾に復縁を迫ることは強要罪(刑法第223条1項)に当たる可能性があります。簡単に解説させていただくと、刑法第223条1項では、「生命、身体、自由、名誉若しくは財産に対し害を加える旨を告知して脅迫し、・・・人に義務のないことを行わせ・・・た者は、三年以下の懲役に処する」として強要罪を定めています。

少し頭のいい元彼であれば、「君は僕と交際する義務があるだろう」などと言ってくるかもしれませんが、あなたには、元彼と交際する義務などありません。恋は自由。愛は寛容。強制された愛など、ただのエゴに過ぎません。少し頭のいい元彼に対しては、「私には本当に好きな人と交際する権利がある」と法律論をかましてあげましょう(ただし、刺激させない程度に)。

一人でできる対策について

リベンジポルノを盾に復縁を迫るということは、逆に言うと、元彼とコンタクトを取ることは可能ということです。
ですので、可能であれば、「お前と付き合っていた頃に撮影したお前の裸の写真。これを見ていたら、お前のことが忘れられなくて。復縁してくれないとこの写真をインターネットでばらまいちゃうよ。」などという発言を録音することをお勧めします。

というのも、録音しておけば、その発言自体が、動かぬ証拠となるからです。もちろん、リベンジポルノをされないようにしつつ発言を引き出すのは中々難しいことではありますが、次項以下で記載させていただく警察や弁護士の相談の際にこれがあると、警察なども動きやすくなるのです(これが無いと、あなたがそう言っているだけでしょうなどといって警察が取り合ってくれない場合もあります。)。もちろん、リベンジポルノによる脅迫がメールや手紙でなされていたときには、あえてそれ以上元彼とコンタクトを取り録音する必要まではありません。

警察への相談について

何の証拠もなく警察へ相談をしに行くことも勿論可能ですが、真面目に取り合ってもらうためには、できれば前項で例示した証拠を持って、警察へ行くことをお勧めします。

何の証拠もなく相談をしに行った場合には、場合によっては、痴情のもつれでしょう、などと軽くあしらわれることもありますので。

弁護士への相談について

弁護士への相談についても、基本的には警察へ行く場合と同様です。警察ほど痴情のもつれとして取り扱わないまでも、何らかの証拠があると、弁護士としても早期に行動が取りやすいです。

弁護士による元彼への対応については、弁護士にもよりますが、内容証明を送る、電話等によりコンタクトを取る、警察に同行して警察が動くように促すなどが考えられます。具体的な内容については、弁護士のアドバイスの元、方策を決定していくことになるでしょう。

元彼への対処方法について

「共感を示し、冷静に行動することを促す」でも記載したのですが、元彼への対処方法の基本的なスタンスは、元彼の思いに共感を示してあげることだと思います。

うまいこと言葉で諭して、元彼自ら動画(画像)を削除するように促すか、その保存先を特定しておくようにしましょう。感情的に動かれ、勢いでインターネット上にアップしてしまった場合には、元彼自身も、冷静になったときに、一生後悔することになると思いますので、その意味でも冷静に行動することを促すことが肝要です。

まとめ

怒りで我を忘れて、何か意図していないことを言ってしまったら後で自分も元彼も後悔します。理性を保ち、どんなにストレスがたまりそうな状況であっても落ち着いていることが大切です。怒りは判断を誤らせる。そのことを忘れないようにして下さい。

誹謗中傷弁護士・藤吉監修のブログ

この記事の監修者

弁護士法人ATB

これまで、インターネット匿名掲示板等での『誹謗中傷』に悩む企業や人の相談を 3000 件以上受け、迅速に解決してきた弁護士事務所です。 「5ちゃんねる(2ちゃんねる)」「爆サイ」「ホスラブ」「X (旧Twitter)」など、数10種類以上のWebサイト、SNS、掲示板の投稿への削除依頼、発信者情報開示請求(投稿者の特定)等に、プロフェッショナルとして幅広く柔軟に対応しています。