ホスラブにレス・スレッドの削除依頼をする方法【弁護士が解説】
ホスラブ(ホストラブ)に、誹謗中傷・営業妨害・個人情報などが書き込まれたら、レスやスレッドを削除してもらえますか?
自分でも、できるのでしょうか?
誹謗中傷等に悩む企業や個人から3000件以上の相談を受け、迅速に解決してきた法律事務所「弁護士法人ATB」が、このような疑問にお答えします。
最後までお読み頂ければ、「ホスラブにレスやスレッドを削除依頼する方法」が分かります。
ホスラブとは?
正式には「ホストラブ」という名称で、月間200万人以上が利用しているとされる巨大掲示板サイトです。
ホストクラブ・キャバクラ・風俗といった、夜の仕事に関する話題が中心という点が、他の掲示板サイトと異なる特徴です。
被害事例紹介
・源氏名でやっているにもかかわらず、本名や経歴などの個人情報を晒された
・お店の信用に関わるような書き込み(違法なサービスをしているなど)
・名前・住所・連絡先などを晒されたことによるストーカー被害
・同僚やライバル店からの誹謗中傷の書き込み
・お客さんに対する誹謗中傷の書き込み
・風俗嬢の容姿に対する過度な批判
・写真を晒された
こういった被害について、当弁護士法人にも、たくさんの相談が寄せられています。
ホスラブに削除依頼する方法を解説
画像出典:ホストラブ
各地域トップページの下の方にある「削除依頼」を押すと、「削除依頼ガイド」が表示されます。
画像出典:ホストラブ
「削除依頼ガイド」の下の方に行くと、メニューが並んでいます。
この中の「削除依頼フォーム」を押します。
画像出典:ホストラブ
削除依頼フォームが表示されますので、ここから依頼して下さい。
削除されやすい項目を確認しましょう
依頼したからといって、何でも削除されるわけではありません。
特に運営側においても、自由に議論をしてもらいたいという意向もあります。
この点、削除依頼ガイドラインに定められている、次の項目だと削除されやすいです。
ただし、それぞれの項目の中でも、削除対象となるもの・ならないものがあります。
1 個人名・住所・所属について 2 電話番号について 3 メールアドレス・ホスト情報について 4 誹謗中傷について 5 私生活情報について |
必要事項と理由をしっかり書きましょう
例えば、レス番号やスレッド番号を特定しないと、何を削除して欲しいのか伝わりません。
また、削除すべき正当な理由を説明することも必須です。
表現の自由が認められているため、ホスラブ側としても、何でも削除するわけにはいかないからです。
【注意】削除依頼内容は、削除依頼履歴で公開されます
削除依頼した内容は、「削除依頼履歴」というページで公開されます。
ですから、削除依頼する時に書く内容には注意して下さい。
これにより、かえって被害が大きくなるケースもありました。
より確実・スピーディーに削除したい方は、弁護士への依頼がオススメです
以上の方法を使って、本人でも削除依頼は可能です。
しかし、本人からの依頼では、削除に応じてもらえない場合もあります。
また、削除は96時間を目処に行うとされているため、それ以上経っても削除されない場合は、その原因を考える必要があります。
そういった場合に、弁護士に依頼して次の方法を採れば、確実かつスピーディーに削除できる可能性が高まります。
①弁護士からの削除依頼
焦っていたり、感情的になっていたりして、削除依頼の記載や説明が不十分になることもあります。
この点、弁護士であれば、書き込みが法的に違法になるケースを熟知しております。
ですから、「削除対象に当たるのか?」「どういう風に書けば削除されやすいか?」といったことを考え、削除依頼を行います。
②裁判所に対して削除の仮処分を申し立てる
削除依頼に応じてもらえない場合、あるいは削除依頼を経ずに、裁判所に削除の仮処分の申立を行い、レスやスレッドを削除せよという決定を出してもらいます。
その決定が出れば、ホスラブは基本的に削除に応じます。
申し立ては、適切な運営会社を相手に行う必要があります。
ただここでは、運営会社の意向もあり残念ながら公開できません。
まずは、運営会社を調査して、こちらを相手に仮処分をする。
削除の決定が出たら、送達する前に、運営会社に決定正本の写しを送って削除をしてもらうという特殊な手続きが必要となります。
その点も踏まえ、また法的に削除が認められる適切な主張をするために、弁護士に依頼するほうが無難かもしれません。
③弁護士法人ATBのホスラブに対する対応
上記のとおり、ホスラブに削除依頼すると、「削除依頼履歴」というページで公開されます。
これは原則的に、弁護士から削除依頼しても同じです。
そこで、削除依頼履歴で公開されたくない場合は、仮処分を使う必要があります。
しかし当法人では、基本的には、「削除依頼履歴」で公開されることなく、1週間程度で削除することができます。
また、自己投稿の削除なども対応できる場合があります。
ですから、仮処分を使う他の法律事務所に比べてスピーディーな上にリーズナブルです(1投稿55,000円)。
もちろん、全てのレスやスレッドを削除できるわけではなく、権利侵害が認められることは前提です。
削除代行サービスにはご注意下さい
弁護士法72条において、弁護士又は弁護士法人でない者が、報酬を得る目的で法律事務を取り扱ってはならないとされています(これに違反する行為を「非弁行為」といいます)。
ですから、弁護士又は弁護士法人でない削除代行サービス業者が削除依頼することは、違法と考えられます。
実際に、違法とした裁判例もあります(東京地裁平成29年2月20日判決)。
ホスラブも、削除依頼ガイドにおいて注意喚起を行っています。
削除代行サービス業者に依頼しても意味がないどころか、共犯とされる危険もあるのでご注意下さい。
これは単なるセールストークではなく、業者に頼むのであれば弁護士に相談・依頼することを強くオススメします。
損害賠償請求するには、本人の特定が必要です
以上説明してきた削除依頼は、ホスラブの管理人に対して行います。
ですから、「書き込んだ人が誰なのか」という特定は不要です。
しかし、書き込んだ人に対して慰謝料や営業損害の賠償を求めるには、書き込んだ人の住所や氏名を特定する必要があります。
そのためには、発信者情報開示請求という手続が必要となります。
一度レスやスレッドを削除しても、同じような投稿を続ける悪質なケースもあります。
こういった場合は、書き込んだ人を特定し、闘う姿勢を見せることも重要です。
書き込んだ人を特定する方法については、下記記事で解説しております。
お困りの方は、当弁護士法人へご相談下さい
誹謗中傷や個人情報に関する書き込みがネット上に残ったままだと、日々損害が拡大する危険があります。
そこで、一日も早く書き込みを削除する必要があり、そのためには一日でも早く弁護士に相談することがオススメです。
当弁護士法人は、削除の重要性を考え、土日を含めできる限り迅速な対応を心がけております。
もちろん、書き込んだ人の特定から損害賠償請求、警察への被害届の提出・告訴も全てお任せ下さい。
初回の相談は無料ですので(書き込み者は除く)、下記からお申し込み下さい。
まとめ
ホスラブで、誹謗中傷・営業妨害・個人情報などを書き込まれた場合に、レスやスレッドを削除する方法をご紹介しました。