5ちゃんねるの投稿者を発信者情報開示請求で特定&損害賠償請求する方法
5ちゃんねる(5ch)に、匿名で誹謗中傷や個人情報が書き込まれました。
とても不愉快ですし、困っています。
犯人を特定して、書き込みを止めさせたり、損害賠償請求もしたいです。
どうすれば良いでしょうか?
誹謗中傷等に悩む企業や個人から3000件以上の相談を受け、迅速に解決してきた法律事務所「弁護士法人ATB」が、このような疑問にお答えします。
最後までお読み頂ければ、「5chに書き込んだ人(投稿者)を特定して、損害賠償請求する方法」が分かります。
5ちゃんねる(5ch)とは?
1995年5月「2ちゃんねる(2ch)」として生まれ、管理権限の移転等を経て、2017年10月1日に「5ちゃんねる(5ch.net)」に名称変更されました。
度々ニュース等でも取り上げられているため、普段匿名掲示板を見ない方でも知っている、有名かつ巨大な掲示板サイトです。
5chの特徴として挙げられるのは、頻繁に投稿するヘビーユーザーだけでなく、一般の方も多数閲覧することです。
また、コピーサイトも数多く存在しているため、情報拡散の量が多い上にスピードも速く、甚大な被害へつながることも少なくありません。
5chで投稿者を特定して損害賠償請求する方法
投稿者を特定するには、「発信者情報開示請求」という方法を使います。
そして投稿者を特定した後、直接又は裁判等を通じて損害賠償を求めていきます。
他の匿名掲示板と共通する一般論は、下記記事で解説しています。
こちらをご覧頂ければ、発信者情報開示請求から損害賠償請求の流れが分かります。
ここからは、多くの開示請求を行った弁護士として、5chの特徴を解説します。
どのような被害が多いか?
容易に特定できる個人や会社(法人)への非難や悪口が目立ちます。
執拗で悪質な嫌がらせや迷惑行為が頻発し、一時は社会問題にまで発展しました。
「匿名なら何をしてもいい」といった考えのもと、本来の目的である交流よりも、不満のはけ口になっている面があります。
企業に対する誹謗中傷等
会社の内部事情に関する書き込みが多く見られます。
・社員同士の不倫を暴露
・「ブラック企業」と断言
・商品やサービスに関して、事実とは異なることが書かれる
・「○○は反社会的勢力とつながっている」等とデマを流される
このように、企業の売上や採用にも影響しかねない投稿(レス)やスレッドがあります。
個人に対する誹謗中傷等
本人の同意なく、学校や職場などでの行動を暴露されたり、本人の変わった嗜好や性癖等を暴露される投稿(レス)やスレッドがあります。
不倫を暴露するスレッドで実名が書き込まれる例もあり、当弁護士法人でも、投稿の削除や投稿者の特定を何度も行ってきました。
発信者情報開示請求における5chの特徴
任意開示請求には基本的に応じない
投稿者を特定するには、まず、掲示板運営者に対してIPアドレス等の開示請求が必要です。
方法としては、
・直接運営者に請求して任意で開示してもらう方法
・裁判手続きを使って請求する方法
この2つがあります。
しかし他の掲示板サイト同様、任意で開示されることはまずありません。
ですから、裁判手続きを使って開示請求する方法が良いでしょう。
裁判所の決定があれば、基本的に開示に応じます。
5chで投稿者の特定に成功した事例
当弁護士法人で、実際に取り扱った事例をご紹介します。
①勤務先・氏名と「死ね」などと書き込まれた事例
【ご依頼内容】
勤務先に関連するスレッドに、勤務先の名称と漢字フルネームを記載した上で、「死ね」などの誹謗中傷が大量に投稿されました。
誰が書き込みをしたか思い悩み、周囲の人に対して不信感を抱いてしまい、書き込みをした人を特定したいとのことでした。
【結果】
5chから情報を取得し、発信者情報開示請求訴訟を提起することで、投稿者を特定し、対象の書き込みの削除も行いました。
依頼者からは、「疑心暗鬼になっていたので、書き込みをした人が特定できて安心しました」との声を頂きました。
②自分についての誹謗中傷スレッドが作成された事例
【ご依頼内容】
被害者の名前と誹謗中傷する文言をタイトルにしたスレッドが作成されました。
そこで、スレッドを削除した上で、スレッドを立てた人を特定したいとのことでした。
【結果】
スレッドの削除を行うと共に、発信者情報開示請求訴訟を提起し、スレッドを立てた人を特定しました。
スレッドの削除は、投稿(レス)の削除に比べてハードルが高いですが、無事に削除と特定ができて安心して頂けました。
③「犯罪者」などと嘘の書き込みをされた事例
【ご依頼内容】
プロスポーツチームの選手を応援していて、練習見学や国内外の試合の応援にも熱心に参加していたところ、自分の名前を連想させる文字とともに「犯罪者」など事実無根の内容を多数書き込まれました。
ファンの間で自分のことだと分かってしまい、ファンとしての活動に参加しづらくなってしまうため、書いた人を特定し、止めさせたいとのことでした。
【結果】
発信者情報開示請求訴訟を提起し、書き込みを行っている人を特定しました。
書き込みを残しておくと被害が拡大する可能性があるので、対象の投稿の削除も行いました。
④個人情報(住所・氏名・電話番号等)が投稿された事例
【ご依頼内容】
5ch(旧2ch)に個人情報(住所・氏名・電話番号等)と誹謗中傷が大量に書き込まれていました。
自分の名前だけでなく、住所も知っている人がネットに書き込んでいると思うと気持ち悪いし、恐怖を感じるとのことで、投稿者を特定したいとのことでした。
【結果】
発信者情報開示請求訴訟を提起し、投稿者を特定しました。
そして投稿者に通知書を送り、書き込みを止めさせることができました。
「書き込みが止まって安心しました」との声を頂きました。
特定ができたら損害賠償請求が可能
投稿者の住所・氏名が分かれば、慰謝料や風評被害で被った営業損害などの請求が可能です。
場合によっては、特定に掛かった裁判費用や弁護士費用を請求できる場合もあります。
弁護士から請求する場合は、まず直接書面を送る場合もあれば、最初から裁判を起こす場合もあります。
この辺りの判断も、本人ではなかなか難しいと思いますので、弁護士に依頼することをお勧めします。
また、法律上の手続きではありませんが、「二度と誹謗中傷しません」といった約束をさせることができる場合もあります。
一日も早く弁護士に依頼するのがオススメです
以上ご説明したことは、専門性が求められる手続きであるため、弁護士に依頼しないと難しいのが実情です。
しかも時間が経つと、特定に必要な情報が消えてしまう可能性もあります。
当弁護士法人では、投稿者の特定から損害賠償請求、投稿の削除、警察への被害届の提出・告訴も対応可能です。
初回無料の法律相談を受けておりますので、手遅れになる前にご相談下さい。
土日を含めできる限り迅速な対応を心がけております。
公式LINEから相談内容を入力して頂ければ、自動で費用の見積もりが表示されます(そのまま無料相談の申込も可能です)。
まとめ
5ちゃんねるで誹謗中傷等の被害に遭った場合に、書き込んだ犯人を特定して損害賠償請求する方法を、経験豊富な弁護士が具体的に解説しました。