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5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の運営元とその歴史について

5ちゃんねる

更新日:2024/01/24

悪質な書き込みによって個人情報が流出してしまうこともあれば、事実とは異なる誹謗中傷によって普段の生活に支障をきたしてしまうこともある。それがインターネットです。とくにインターネットという特殊な世界では、実際の社会とはモラルに対する認識も変わります。

実生活においては、他人のことに関して特別な関心を抱かない人であっても、周囲の人々の言動に呼応するかのように反応する人が少なくありません。誰にも見られていないという感覚が、日常生活では抑えている欲望や欲求を開放させてしまうのかもしれません。

問題は、そういった誹謗中傷によって被害を受けてしまった場合です。個々人が責任をもって書き込んでいないからこそ、迅速な対応によって被害の拡大を防がなければならないのです。

インターネットはその情報の伝達の速さに特徴があります。情報が拡散してしまう前に、適切な対処を行いましょう。

そのためにはまず、対象のサイトについて知ることが大切です。とくにこちらの記事では、日本最大級の掲示板である「2ちゃんねる」についてその歴史とともに解説していきます。

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誹謗中傷に関する投稿が多い2ちゃんねる

過去にもさまざまな問題を引き起こしてきた2ちゃんねる。普段から日常的に閲覧しているという方も多いのではないでしょうか。当事務所の弁護士も有益な情報の取得のため時には閲覧することもあります。もちろん、閲覧するぶんにはまったく問題ありません。注意しなければならないのは、自分が書き込みをする場合です。

実際に2ちゃんねるのスレッドを見てみると分かりますが、そこに書かれているようなやり取りは、とても実生活ではできないような「ユルさ」や「フランクさ」があります。相手を目の前にしていないからこそ、対外的なマナーやモラルへの認識が薄くなるのです。

その結果、「このような書き込みをすればもっと盛り上がる」と考え、個人情報や他人の誹謗中傷まがいな投稿を平気でしてしまう。とくに、日常に不満を抱えている人ほど、そのはけ口として2ちゃんねるに投稿しているように感じられます。問題の根は深いのです。

2ちゃんねるはいつどこで誕生したのか?

では、その2ちゃんねるはいつどこで生まれたのでしょうか。実は、今から10年以上前に誕生しています。1999年、まもなく21世紀に入ろうかというときに、元管理人である西村博之氏によって設置されました。いわゆる「匿名掲示板」のはしりです。

設立当初から、実名では公開できないような裏話や、自分だけが知っているような事情を暴露しているユーザーが多かったようです。そのようなアングラな情報は閲覧者の興味をそそり、徐々にユーザーが増えていきました。ただ、そこには問題もあります。

匿名性であるのをいいことに、ユーザーだけが楽しめるような情報を拡散していれば、必ず困る人が出てくるはずです。そう、書き込まれた当事者です。とくに、事実とは異なる内容や誹謗中傷まがいの書き込みは、実生活にまで被害をおよぼしてしまうのです。

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管理者や運営会社の変遷

そのような経緯を経て、多くのユーザーを集めてきた2ちゃんねるは、やがて日本最大級の掲示板になりました。なかにはポジティブな情報も含まれており、その一部は書籍化やドラマ化、あるいは映画にもなっています。つまり、社会的に認知されてきたのです。

ただ、書き込みの内容をめぐっては裁判にまで発展する事例も増えていたため、世間の関心を広く集めつつも、総じてマイナスなイメージを形成してしまったことは否めません。そしてさらに、内部でも管理権をめぐって問題が起きてしまいました。

2014年2月、2ちゃんねるの実質的な運営元であるサーバー管理者の「N.T.Technology」が、創始者である西村博之氏に対し、サーバー料金の未払いを理由に解任を要求するという事件が発生しました。それにより、2ちゃんねるの運営はフィリピン法人「Race Queen Inc.」へと移行しています。

現在の2ちゃんねる運営元について

「2ch.net」

1999年に開設されたいわゆる「2ちゃんねる」本体はこちらになります。すでに述べたとおり、管理人は創始者の西村博之氏ではなく、フィリピン法人のRace Queen Inc.社が行っています。書き込みの上限が1000までに制限されているのが特徴です。

「2ch.sc」

2014年の内紛によって、創始者の西村博之氏が新たに開設したサイトが「2ch.sc」です。内容は2ちゃんねるをコピーしたものとなっていますが、新規の書き込みをすることも可能となっています。また、本家とは異なり、書き込みの上限に制限はありません。

その他のコピーサイト・ミラーサイト

「2ch.net」「2ch.sc」以外にも、さまざまなコピーサイト(ミラーサイト)が存在しています。代表的なものには「ログ速」「みみずん検索」などがあります。いずれも2ちゃんねるの内容をコピーしているだけなので、新たに書き込むことはできません。

削除依頼は運営元へ

誹謗中傷に関連する書き込みおよびスレッドの削除を依頼する場合には、それぞれの運営元に対して要請しなければなりません。各サイトには削除の手順が記載されていますが、複雑な対応を求められる場合も多く、削除依頼が公開されたりする場合もあり、なかなか削除の依頼が応じてもらえないのが実情です。弁護士に依頼するなどして、適切に対処するようにしてください。

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誹謗中傷弁護士・藤吉監修のブログ

この記事の監修者

弁護士法人ATB

これまで、インターネット匿名掲示板等での『誹謗中傷』に悩む企業や人の相談を 3000 件以上受け、迅速に解決してきた弁護士事務所です。 「5ちゃんねる(2ちゃんねる)」「爆サイ」「ホスラブ」「X (旧Twitter)」など、数10種類以上のWebサイト、SNS、掲示板の投稿への削除依頼、発信者情報開示請求(投稿者の特定)等に、プロフェッショナルとして幅広く柔軟に対応しています。