誹謗中傷対策マニュアル
MANUAL

公開日:2018.06.01 最終更新日:2018.08.22

5ちゃんねる

5ちゃんねるの投稿者を特定する2つの手続き

日本でも有数の人気掲示板「2ちゃんねる」。頻繁に書き込みをするヘビーユーザーから、たまにチェックする程度のライトユーザーまで、利用者の層はさまざまです。しかし、1日にたくさんの人が閲覧しているサイトであることは間違いありません。

もしその2ちゃんねるにおいて、自身の誹謗中傷記事や個人情報が晒されてしまったり、あるいは誹謗中傷にあたる書き込みをされたりしたら、どのようにして対処すればいいのでしょうか。事実、個人情報を晒される被害に遭われている方はたくさんいるのです。

ポイントとなるのは、「問題の投稿を削除してもらうこと」および「投稿者を特定してその者に対して何らかの法的対応をすること」の2点です。こちらの記事では、とくに投稿者を特定するための方法について解説していきます。

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2ちゃんねるの仕組み

そもそも2ちゃんねるの仕組みはどのようになっているのでしょうか。創設者は各メディアにも頻繁に登場している西村博之氏です。開設されたのは1999年になりますが、その後、2014年に運営に関する争いが生じたため、西村氏は管理者の地位を退いています。

このことからも分かるとおり、創始者および元の管理人である西村氏に対し、誹謗中傷記事の削除や投稿元の特定を依頼しても意味はありません。実質的には、現在の2ちゃんねる運営元、あるいは2ちゃんねるの現行の規約にのっとって進めていくしかないのです

ただし、ここで注意しておきたいのは、2014年の騒動によって2ちゃんねるが2つ存在しているということです。いわゆる本来の2ちゃんねるである「2ch.net」は、フィリピンにある法人「Race Queen Inc.」が管理しており、コピーサイトである「2ch.sc」は引き続き西村氏が運営しています。

二種類の2ちゃんねるとコピーサイトの違い

もともとの2ちゃんねるである「2ch.net」は、管理者が西村博之氏からRace Queen Inc.に変わっているだけなので、これまでの2ちゃんねると実質的には同じです。もっとも、書き込みや閲覧、誹謗中傷記事の削除依頼は現在メールで受け付けるようになっております。

一方、西村博之氏が運営している「2ch.sc」は、いわゆる2ちゃんねるのコピーサイトになります。具体的には、「2ch.net」に投稿された記事をそのままコピーして表示しつつ、独自の書き込みも行える仕組みとなっています。

その他にも、2ちゃんねるへの投稿をそのままコピーして転載しているミラーサイトも存在しています。重要なのは、該当する投稿がどのサイトに記載されているのかを把握すことです。ミラーサイトでは投稿者の情報を持っていませんので、ミラーサイトの運営者に投稿者の特定を求めてもできません。

2ちゃんねるの投稿元は特定できる

そのように、2ちゃんねるを取り巻く環境はかなり複雑化しています。ただ、あきらめる必要はなく、本来の2ちゃんねるに対して、発信者情報の開示を請求することで投稿者を特定できる場合はあります。

2ちゃんねるに対して誹謗中傷の削除要請とともに投稿元の発信者情報(ipアドレス)の開示請求もあわせて行う必要があります。もっともipアドレスだけでは不十分なので、その後はアクセスプロバイダに訴訟を行うことになります。

ipアドレスがあれば、そこから投稿に使用されたプロバイダを判別することが可能となります。さらに、投稿元のプロバイダに対して具体的な発信者情報の開示請求を行えば、投稿者を特定できる可能性があるのです。

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2ちゃんねるの投稿者を特定する方法

それでは、2ちゃんねるの書き込みに対する、投稿元を特定する手順について確認していきましょう。おおむね次の3つの手順を踏むことになります。

1.対象の確認と事前準備

まずは、問題となっている書き込みについて、どのサイトのどのページに掲載されているのかを確認します。この段階において、サイトのURLや書き込みの現状を保存しておくようにしましょう。証拠がなくなってしまえば、法的措置を行うことができません。便利な方法としては、googlechromeであれば、2ちゃんねるのスレッドを全てPDFにできる機能があります。

2ちゃんねるへのipアドレス開示請求

次に、2ちゃんねるに対して、ipアドレスの開示請求を行います。2ちゃんねるではメールにより依頼することになります。メールで対応してもらえない場合は、2ちゃんねる管理者であるRace Queen Inc.に対して仮処分を行う必要があります。

プロバイダに対する発信者情報の開示請求

ipアドレスを取得することができたら、そのipアドレスからwhois検索を用いてプロバイダを特定する作業を行います。そうすることによって、書き込みに使われたプロバイダ(例えばソフトバンクなど)が判明します

その後はそのプロバイダに対して、発信者情報の開示請求訴訟を行うことになります。この手続きは裁判手続きを利用するため、専門の弁護士に依頼するほうが良いでしょう。

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注意点

各プロバイダによりアクセスログの保存期間が異なります。携帯電話会社などはおよそ3ヶ月と言われております。そのため、書き込み時期から2ヶ月以内に迅速に行動する必要があります。また、どの書き込みも特定できるわけではなく、誹謗中傷された本人の権利が侵害されている必要があります。

投稿者の特定は当事務所へ

このように、正しい手順を踏めば、2ちゃんねるの投稿者を特定することが可能となります。ただし、2ちゃんねるを取り巻く環境そのものが複雑であること、および各手順も法的な知識が必要となる場合があるため、個人で行うのではなく、誹謗中傷対策の専門家に依頼するのが最適なのです。

当事務所では、2ちゃんねるの投稿者の特定についてかなりの強みをもっております。まずは、メールか電話で問い合わせてください。その際、上記のログ保存期間との関係でできるだけ早く相談をしてください。

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