誹謗中傷対策マニュアル
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2018.09.26

twitterなどSNS

無断転載とは|著作権侵害を防ぐための知識武装

無断転載とは、製作した人(著作者) に許可を取らないで作品を使用し、第三者がインターネットなどに転載する不法行為のことです。特に近年では、TwitterやInstagram、ブログ、掲示板といったインターネットサービスの発達で、誰もが情報の発信者となるため、無断転載などが深刻化しています。

無断転載は、著作権侵害にあたる可能性があり、懲役刑や罰金などが定められています。これらの著作権トラブルは、年々増加しています。

引用元: 不正商品対策協議会|警察庁だより

「知らなかった」では済まされない無断転載や著作権トラブル。今回は、SNSで起こる可能性が高いトラブルや引用との違い、著作権法に関する知識についてわかりやすくご紹介します。

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無断転載とは|著作権法の規定と罰則

著作者に許可を取らずに作品を転載する『無断転載』は著作権侵害になる可能性のある不法行為です。

著作権違反は10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される場合があります。また、違法ダウンロードの場合は2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金が科される可能性があります。

無断転載とは

無断転載とは、文字どおり著作者に『無断』で作品などを『転載』することです。これらの行為は、著作権侵害にあたり、罰せられるだけでなく民事上の損害賠償責任が発生する場合もあります

  • 他人の書いたイラストを自分のSNSに無断で載せた
  • 他人の書いた文章を自分が書いたように転載した
  • 他人が撮影したり作成したりした画像を特に明記せず転載した
  • 有料で閲覧することのできる作品を無料で転載した

これらの場合、無断転載とみなされる可能性があります。また

引用との違い

引用とは、出典元を明記したうえで他人が作成した文章や図画などを転載することです。引用は出典元を明記したり、引用箇所を本文と区別したりするなどで、一定のルールを守れば著作権侵害にはならないのです。

引用表記のルール

  •  引用を行う必要性や正当な理由がある上でおこなっているか
  •  出典元(著者名、サイト名、URLなど)を明記しているか
  • 引用部分に編集・改変などを加えていないか
  • 引用部分と本文を区別して明記しているか

引用はルールを守らない場合、無断転載と誤解される可能性が高く、著作権侵害にあたる可能性があります。

著作権法の規定

著作権法は、知的財産権の1つです。知的財産権には図のような種類があります。

引用元: 特許庁|知的財産権について

無断転載は著作権侵害にあたる可能性があります。著作権とは以下のようなものに発生する権利です。

  • 論文、小説、詩などの文章
  • イラスト書、写真
  • 学術的な図画、地図
  • コンピュータ・プログラム、音楽、
  • ダンス

なお、文章や図画になっていないアイデアは著作権の範囲外になります。

これらには著作者に権利があり、第三者が無断で使用・複写・転載した場合に権利侵害とみなされます。

著作権法の罰則

著作権を侵害した場合、以下のような罰則があります。著作権侵害は『懲役と罰金のどちらか、またはその両方が科される』量刑の重い違法行為です。

  • 著作権が定められた作品を私用目的の範囲を超えて、利用・複製を行った場合、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金または、またはその両方が科される
  • 著作者の権利管理情報を偽ったり、著作者が定めた範囲以上の作品使用を無断で行ったりした場合、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方が科される
  • 海賊版など、本来は有料であった著作物の権利を侵害した場合、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはその両方が科される

参考: 著作権 第百十九条

無断転載は損害賠償などの責任が問われる

無断転載は不法行為なので、損害賠償請求の対象となります。

著作者は使用料を求めたり、無断転載によって発生した損害の賠償請求を行ったりすることが可能です。

(不法行為による損害賠償)
第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
引用元:
民法

SNS・無料サイトで気をつけるべき3つのトラブル

この項目では、SNSや無料サイトを利用する際、起こる可能性がある無断転載トラブルについてご紹介します。

Twitterで他人の画像を自分のツイートに載せた

Twitterで、他人が作成・撮影した画像を自分のツイートに出典元の明記をせず投稿するのは、著作権侵害にあたる可能性があります。

特に最近では、イラストやマンガを無断転用し、クリエイターの活動に不利益が発生する問題が深刻化しています。

リツイートは引用にあたる

リツイートや引用リツイートは、他人のツイートと自分のツイートが区別できるようになっているため、引用にあたります。

ただし、正規の方法によるリツイートではなく、本文をコピーペーストしただけ場合(いわゆるパクリツイート)は、無断転載になる場合もあります。

利用規約を読まずにフリー素材を使用

フリー素材とは、一定条件の範囲なら無料で利用することのできる画像や音源のことです。

フリー素材は著作者が一定の範囲内であれば、著作権を主張しないとしているものであり、何にでも使って良いわけではありません。著作者が定めた使用の範囲や規約などに反した場合、著作権侵害にあたる場合もあります

なお、素材の使用条件などは、サイトの利用規約やダウンロード画面などに表記されていることがあります。

販売されていた作品を勝手に無料公開した

有料で公開されている小説やコミックス、映像コンテンツなどを勝手に無料公開(転載)するのは、違法です。

これらの違法公開作品は、『海賊版』とも呼ばれ、違法だと知ったうえで利用した場合、利用者側も責任を問われる可能性もあります。

二次創作は本来『違法』

アニメやゲームのキャラクターを第三者が利用し、オリジナルストーリーとして改変する二次創作(同人誌、アンソロジーの類)は、基本的に違法です。

ただし、これらの多くは作品の著作者が目をつむっているため、摘発されるケースが少ないのです。著作者によっては二次創作の制作を禁止している場合もあります。二次創作などを行う場合は、著作者側の権利範囲などを確認することが重要です。

無断転載を防ぐためには?

無断転載を防ぐには、著作者自身が法律知識を深め、意思表明をすることをおすすめします。

  • 作品などの使用範囲を明記する
  • 無断転載をした場合の対処などを明記する

SNSやブログサービスなどの発達によって、今では誰もが情報の発信者となる時代です。一般の利用者によって、著作者の意図に反する広まり方をすることも考え、これらの条件かきちんと定めておくことが重要です。

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無断転載をされた時の対処法

もしも、ご自身の作品が無断転載された場合、迅速に対処しないと『著作権を放棄した』とみなされる可能性があります。

この項目では、著作者の意思に反する無断転載が行われた場合の対処法についてご紹介します。

転載した本人に中止を要求

著作者が望まない形でイラストや文章などを転載された場合、転載した本人に転載の中止を要求しましょう。

  • 転載した投稿の削除を求める
  • 出典元の明記を求める
  • 使用を続ける場合の条件を定める

ただし、相手が聞く耳を持たない場合は、諦めてサイト管理者に報告するか、法的措置などをとるのも1つです。

転載した人は特定できる

SNSやブログ、掲示板など、匿名で著作権侵害をされた場合、投稿を行った個人を特定する方法もあります。

投稿者の特定は、発信者情報開示請求といい、サイトの運営・管理者やプロバイダに対し、投稿者のIPアドレスやプロバイダ契約情報などの開示を請求できるケースがあります。

ただし、発信者情報開示請求は、明確な権利侵害の主張や所定の書面申請などを行う必要があります。

サイトなどの運営・管理者に削除を要請する

転載した相手が交渉に応じない場合は、サイトなどの運営・管理者に削除依頼をしましょう。

削除の要請・依頼の際は、投稿内容のどの部分が著作権侵害にあたるかを明記し、相手に伝えたが削除に応じなかった等も伝えましょう。

おすすめ記事

実害が発生した場合は法的措置も考える

無断転載によって悪質な権利侵害は、裁判所からの命令によって無断転載の中止を求めたり、発生した損害の賠償請求を行ったりすることができるケースがあります。

そのため、実害が発生した場合は法的措置も検討しましょう。

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当事者間の交渉は注意が必要

無断転載は近年、SNSやブログ、掲示板などによって身近なトラブルとなっています。そのため、トラブルの当事者間の関係性や距離も近く、直接メッセージでやり取りをすることもあるでしょう。

当事者間での交渉は、感情的になりやすく、トラブルをかえって複雑にしてしまうことも考えられます。そのため、こじれそうな場合は早い段階で弁護士などの代理人を立て、交渉することをおすすめします。

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無断転載などの著作権問題は弁護士に相談

ご自身の作品や権利を守る場合やクリエイターとして活動を行う際、著作権トラブルは高い確率で発生します。インターネットでは一旦権利侵害が発生してしまうと、次々に転載されたり無断使用されたりする可能性もあり、その際には迅速な対応が求められます。

クリエイターとしてご自身の権利をどのように守っていくか、無断転載された場合の対処法など、事前に弁護士に相談するのも1つの方法です。

この記事で、無断転載に関する法律や著作権についての疑問が解消されれば幸いです。

弁護士法人ATB
これまで、ネット上の誹謗中傷の相談を1000件以上受け、数十種類のサイトの記事の削除や特定を行ってきた弁護士事務所。
さまざまなサイトの対応を行うプロフェッショナル集団。